在学生の声 S.S さん
日々の業務を行う上では断片的ではなく体系的な法律の知識が必須であるとしばしば感じたことが法律を学ぼうと思った大きな理由です。
入学:2013年4月(3年次編入学)
卒業:2021年3月
就学時:40歳代
居住エリア:東京都在住
職業:団体職員
(2018年9月掲載)
卒業:2021年3月
就学時:40歳代
居住エリア:東京都在住
職業:団体職員
(2018年9月掲載)
法律を学ぼうと思った理由を教えてください。
私の職場は地方公務員を対象とした共済組合です。共済組合は、社会保険制度の一翼を担う組織でもあることから、法務部門に異動したことを機に、業務に必要な知識を修得する一環で社会保険労務士の資格を取得しました。資格の取得を通じて得た知識は、日常業務においても一定程度役立てることができました。しかしながら、法務部門では、社会保険に関連する法律知識だけでなく、民法をはじめ様々な法律知識を必要とする事柄に対応しなければなりません。このような経験をする中で、社会保険労務士を取得するために学んだ法律だけでは職場で発生する様々な法律的な問題に対応できないことに気付いたこと、また、法務部門という仕事柄、弁護士との打ち合わせも多く、日々の業務を行う上では断片的ではなく体系的な法律の知識が必須であるとしばしば感じたこと、これらが法律を学ぼうと思った大きな理由です。
入学直後、戸惑ったことや想定外だったことはありましたか?
想定外だらけであったというのが正直なところです。その中でも特に大きな想定外を2つ挙げます。まず一つ目は、レポートを書くことができなかったことです。修士論文を含めて学生時代はかなりの量のレポートを書いていたため、入学当初は、2000字程度のレポートを書くのはそんなに苦にならないはずだと考えていましたが、非常に甘い考えでした。頭の中に浮かんだ書きたいことが書けないという、とにかく筆が進まない状況でした。このままにしておくわけにもいかないので、レポートの内容や評価は二の次で、非常に乱暴な言い方ですが、「とにかく何でもいいから書いて提出し、ダメだったらやり直せばいい」と割り切りました。
二つ目は、とにかく時間が足りないことです。仕事をしながら学びを継続することは時間的な制約が大きいことは覚悟はしていましたが、私自身の職場での異動や担当業務の変更、家庭では子どもの受験等もあり、まとまった学習時間を確保することが難しい状況が続きました。この想定外については、通勤中の時間を教科書の精読に充てるなど、隙間時間をできる限り活用するようにしました。
レポート作成について、印象に残っている指導や不合格レポートの思い出等をお聞かせください。
これまで多くのインストラクターから様々な指導をいただき、そのどれもが示唆に富んだものでしたが、合格した時のレポートの指導よりも不合格だった時のレポートの指導が印象に残っています。私のこれまでの不合格のレポートを改めて見返してみると、必ずといっていいほど「問題の意図を把握していない」と指摘されています。そのようなレポートは私自身も、多分不合格だろうなと思いながら提出しています。このように書くと「不合格だと思うなら、そこを直してから提出すればいいではないか」と思われるかもしれませんが、このようなレポートを提出するときは、恥ずかしながらどこを直せばよいかわからない、そもそもレポートの題意は何なのかわからないというのが実態です。もちろん、不合格だろうなと思って提出したレポートであっても、実際に不合格だった時は当然がっかりしますが、先ほどの質問に対する回答でも書いたように、とにかく書いて提出し、どこがダメだったのか指摘してもらった上で、改めて提出すればよいと割り切ることにしています。
オンデマンドスクーリング+科目試験という学習スタイルの良いところ・不便なところや科目試験準備など、単位修得までのポイントを教えてください。
(写真)テスト対策のノートの一部
オンデマンドスクーリングの良いところは、「いつでも、どこでも」スクーリングを受けることができることです。オンデマンドスクーリングならば、好きな時間に自分のペースで授業を受けることができます。また、オンデマンドスクーリングを受講する際、必ずといってよいほどレジュメが配付されます。科目にもよります が、このレジュメは論点が丁寧にまとめられており、第二の教科書とも言えます。このレジュメとオンデマンドスクーリングでの講義のおかげで疑問点が解消されたことが多々ありました。
科目試験の準備は、過去に出題された問題とレポート課題を最大限活用するようにしています。なぜなら、試験問題やレポート課題はその科目の重要な論点であり、重要であるからこそ試験に出題されるからだと考えられるからです。過去問やレポート課題について、教科書や参考資料を用い、実際に論述形式で自分なりに回答を作成し、科目試験に備えています。このやり方は非常に時間はかかりますが、これまでなんとか単位を修得できているので、私には合っている方法だと思っています。
科目試験の準備は、過去に出題された問題とレポート課題を最大限活用するようにしています。なぜなら、試験問題やレポート課題はその科目の重要な論点であり、重要であるからこそ試験に出題されるからだと考えられるからです。過去問やレポート課題について、教科書や参考資料を用い、実際に論述形式で自分なりに回答を作成し、科目試験に備えています。このやり方は非常に時間はかかりますが、これまでなんとか単位を修得できているので、私には合っている方法だと思っています。
本学で学ぶ内容は実務に直結したものではないと思いますが、ご自身の変化や影響があったことなどを具体的に教えてください。
通信教育課程での学びを続ける中で、常に、法律の解釈と事例へのあてはめを意識するようになりました。また、ただ単に法律を解釈するだけでなく、なぜこのような規定がもうけられ、なぜそのような解釈になるのか、という「なぜ?」の部分を意識するようになりました。
実面では、この「なぜ?」を意識し、追求することで、私が現在担当している業務についての自分自身の理解も非常に深まるとともに、上司に対するプレゼンも説得力が増したように感じています。常に疑問をもち、追求することの大切さは部下にも伝え、組織としての力を引き上げていきたいと考えています。
入学を検討している志願者の方に一言お願いいたします。
一度社会に出てから改めて勉学をすることは、正直なところ大変なこともあります。ところが、それ以上に新しい知識を得られるという大きな喜びがあります。今、通教に入学しようがどうか迷っている方には、まず一歩踏み出してみることをお勧めします。私達と一緒に新しい知識を得る喜びを体験してみませんか。