在学生の声新江 名奈 さん

10代の頃には感じることのなかった「学びの喜び」を中大通教で感じています。

新江  名奈  さん
  • 入学:2019年4月(3年次編入学)
    就学時:40歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業: 会社員
    (2021年4月掲載)

入学のきっかけを教えて下さい。

 子育てが一段落し、仕事の状況も落ち着いていたので、何か新しいことにチャレンジしようと考えていた中で、体系立てて学べる法学の勉強に関心があり、入学を決めました。
 昨年転職をしたのですが、入学時(転職前)の業務では契約書を取り扱っており、契約内容の交渉などの実務の中で、担当法務の方の「法学的な思考回路(法的三段論法)」に感心させられることが多く、自分でもその考え方を身につけたいと思ったことも入学の動機の一つでした。

現在のお仕事について教えてください。

 外資系のIT 企業に勤務しています。本社がアメリカにあり、上司はアイルランド人、同僚は世界各国にいて、お客様は日本企業というグローバルな環境で仕事をしているのですが、それぞれの「常識」や「ビジネス文化」の違いをどうコミュニケーションしていくかが、仕事の成功にかなり影響します。日本での「当たり前」が通じないことも多く苦労もしますが、調整がうまく行った時にはやりがいも感じられます。

入学後に履修登録する科目や、スクーリングを受講する科目はどのようにして選びましたか?

 入学後に履修登録する科目に関しては、基本的な「憲法」、「民法」、「刑法」などに加え、元来関心のあった、「法哲学」、「国際法」や「環境法」なども積極的に選びました。
 スクーリングは対面式の夏期スクーリングや短期スクーリングで可能な限り受講したいと考えてはいましたが、働きながらでは日程調整が難しく、また昨年(2020年)はコロナの影響もあり、オンデマンドスクーリングでの受講がメインになりました。勉強のリズムがつかみやすくなることもあり、スクーリングが受講できる科目はできるだけスクーリングを受けるようにしています。やはり、教科書や参考文献を読んで独学でレポートを4本提出するというのは、長く険しい道のりです。

「導入教育A・B」を受講した感想を教えてください。

 入学して一番初めに受講したのが「導入教育」でした。法学の勉強の始め方も、レポートの書き方もどうしていいのか、とにかく何から始めたら良いのかわからなかったのですが、まずは「導入教育」を受ければ何とかなるだろう!と思い受講を決めました。
 「導入教育A」で、教室で座学の授業を久しぶりに受けたことがとても新鮮に感じられ、学生気分でモチベーションも上がったことを覚えています。翌日の「導入教育B」では実際に法学の勉強に触れ、レポートを書いてみることで、自分なりの勉強方法に一筋の光を見出すことができたように思います。
 そして、受講時に2人の仲間と知り合えたことが、私にとっては何よりの幸運でした。LINE グループを作り、オンデマンドスクーリングの受講、レポートの作成、科目試験時など、困ったときにはいつも情報交換、励まし合いを継続することができ、彼女たちとの連携なしにはここまで続けられなかったのでは、と思っています。
 2020年度は夏期スクーリングで再会することも叶わなかったため、先日、改めてお互いのやる気喚起と学習継続のためにオンライン飲み会を実施したところです。
 学習ペースは3人それぞれ違うのですが、3人とも卒業が実現した際には卒業旅行の約束もしています!「導入教育」そのものを受講する意味ももちろん大きいのですが、同じ環境で頑張る仲間と知り合うことができるという意味でも、「導入教育」の受講は絶好のチャンスであると思います。

オンデマンドスクーリングは、どのような時間帯に受講されていますか? 日々の生活の中で、学習を組み込むコツや、ご自身の中でのルールがあれば教えてください。

 オンデマンドスクーリングは毎期必ず受講するようにしています。仕事が立て込んで突発的に忙しくなってしまう時は終了期日寸前までかかることもありますが、なんとか受講を完了しています。
 レジュメや教科書を開きながら集中して受講できる時もあれば、通勤時や、就寝前に聞くこともあり、臨機応変に取り組んでいます。とにかく、継続すること、そして受講を完了することを第一目標にしています。
 レポート学習に関しては、まとまって集中できる時間を取る必要があるので、週末に取り組むよう計画することが多いですが、子育てや仕事の優先度によっては、「臨機応変」に対応しています。自分で設定した学習計画が遅延してしまうこともありますが、日々の生活があっての勉強だと思っているのであまり自分を責めないようにしています。

一番印象に残っているオンデマンドスクーリングと、その理由を教えてください。

 最初に受講した「民法1(総則)」です。遠藤先生の授業は素晴らしく、最大限にわかりやすく説明してくださっていたのですが、それでも耳慣れない法律用語や、民法の複雑な組み立てに戸惑いながら学習を進めた記憶があります。
 当時は100% 理解してから次のチャプターに進むべきだと思っていたので、何度も繰り返し聞きながら学習していました。遠藤先生の授業は学生会支部の学習会などでも受講させていただく機会が何度かありましたが、複雑でつまらなくなりがちな(?)民法の学習を生き生きとした授業にしてくださり、学びの喜びをいつも享受させていただいております!オススメです!  

「中大通教で学んでよかった」と思うのはどんな時ですか?

 やはり勉強する喜びを感じる時ですね。10代の頃には感じることのなかった学びの喜びがありますが、これは社会経験を経て今の自分だからこそ感じられるものだと思います。実体験とは関係のない刑法などの授業でもニュースやドキュメンタリーで見聞きしてきたことに照らし合わせて学習することもできますし、民法や憲法、労働法などは実際の経験や身近に起きていることと関連して学ぶことができます。
 また、本を読んで理解をするだけではなく、知識を消化し、レポートで自分の言葉で表現するという学習プロセスは、ただの読書とは一線を画する深い学びがあることも実感しております。その分大変ではありますが...。

今後の夢や目標を教えてください。

 遅くても2022 年度に卒業したいと思っています。どのような形式になるかはわかりませんが、卒業後も勉強は継続したいです。法学はもちろん、社会学や経済の勉強にも取り組みたいです。また、将来的には外国人労働者の問題、技能実習生や難民のサポートに携わりたいと思っています。
 これもどのような関わり方ができるのかは模索中ですが、できれば法学を学んだ経験を活かしての継続的なサポートができるよう目指したいです。