在学生の声佐久間 康丞 さん

2013年度行政書士試験に合格。通教の学習は「暗記」ではなく、「法的思考力を養うための勉強」です。

佐久間  康丞  さん
  • 入学:2013年4月(1年次入学)
    卒業:2019年3月
    就学時:30歳代
    居住エリア:宮城県在住
    職業:自営業
    (2017年2月掲載)
    2013年度行政書士試験に合格

行政書士試験合格おめでとうございます。行政書士試験との出会いについて教えてください。

 「今後の人生をより充実させていきたい」という漠然とした思いで書店に行きました。その際に資格コーナーを見つけ「資格試験か、おもしろそうだな」と思い、行政書士を目指すことにしました。

通教に入学する前から資格取得を目指していましたか?

 入学前から資格取得を目指していました。
 また、資格をとった後のことを考えると、法律家として幅広い法律の知識や法的思考が必要になるだろうと思い、通教に入学しました。

資格取得を目指し始めた頃はどのように勉強をしていましたか?

sample 行政書士試験の法令科目の場合、憲法・行政法・民法・会社法から出題され、いずれも、条文や判例の知識を問う問題が出題されますので、とにかく条文知識と判例知識のインプット・アウトプットを反復しました。
 具体的に私はノートを作成しました。条文とそれに関連する事項も書き込み、重要なフレーズを穴埋めにして、ノートを問題集のように使っていました。インプットとアウトプットが同時にできますし、情報をノート1つに集約しておくと非常に重宝します。もちろん足りない部分は市販の問題集などで補いました。
 ポイントは、行政書士試験にかぎらず、傾向と対策を把握することです。特に社会人の方は、限られた時間しか勉強に費やすことができないので、時間と労力の面で合理的な勉強方法を考えたいところです。

仕事との両立は大変でしたか?

 私は自営業なので、一般のサラリーマンの方よりも時間の都合がつきやすく、勉強時間の確保にはさほど困りませんでしたが、時間はあればあるだけ使いたいところです。お仕事をされながら勉強をされている方にとって、勉強時間の捻出は最大の課題でしょう。私はとにかく細切れの時間を総動員して時間を確保しました。「通勤の電車に乗っている時間を使う」、「朝1時間早く起きる」など、工夫次第で時間は確保できます。

資格試験直前の勉強方法を教えてください。

 自作のノートを信じてひたすら解き続けました。とにかく同じものを反復・継続して、何も見ずにすらすら言えるようになるまでやりこみました。新しい問題集なんかに浮気してはいけません(笑)
 あとは、各資格試験予備校で実施している模試を大事にしていました。時間配分や優先して解く順番などのシミュレーションになります。

合格した今、振り返ってみて、通教での学習が試験に役立ったことがありましたら教えてください。

 法学や政治学が試験に直接的に役立ちました。その他の科目も、「なぜ」にこだわることで、条文の存在意味などが見えてきたりしますので、そういう点では間接的に役立ちました。

専門学校や資格取得のための講座で学ぶことと、大学で学ぶことの違いはありますか?

 資格試験と大学とでは学びの目指すところがそもそも異なると思います。すなわち「合格するための勉強」と、「法的思考力を養うための勉強」は異なります。
 資格にもよると思いますが、出題形式が変われば勉強のスタイルも変えざるをえないと思います。行政書士試験の場合は、覚えていれば解けます。逆に言えば、現場思考型の問題はあまり出ません。通教のレポート学習はそういう「暗記」を目指していませんので、「勉強方法」の点では大いに異なると思います。

同じように資格試験合格を目指している在学生の方にアドバイスをお願いします。

 法律系の資格試験はどれも難易度が高いものばかりで、中・長期戦が強いられます。そこで、勉強を習慣化し、継続することが最初の課題だと考えます。
 少し厳しいですが、私は次の言葉を自分に言い聞かせ、いつも自らを鼓舞していました。
「やるからには絶対合格すること」
「自分に言い訳しないこと」
「(必要な)時間とお金はかけること」
勉強は自分との戦いですので、長続きできるように皆さんなりに工夫されると良いと思います。

今後の佐久間様の目標を教えてください。

 さっそく資格をいかし、新規ビジネスを画策している方々や、すでに起業されている方々のサポートを通して地域経済の発展に貢献していきたいと考えています。
 また、実務を勉強する上で紛争解決にも興味を持ちましたので、今後は法曹を目指します。