卒業生の声 廣瀬 寛哉さん
興味をもって積み重ねること、前向きな気持ちで頑張ることがいちばん。
達成感は大きかったです。
達成感は大きかったです。

入学:2017年4月(3年次編入学)
卒業:2026年3月
就学時:50歳代
職業:59歳までサラリーマン、60歳から専門学校の教員
居住エリア:神奈川県
(2026年5月掲載)
卒業:2026年3月
就学時:50歳代
職業:59歳までサラリーマン、60歳から専門学校の教員
居住エリア:神奈川県
(2026年5月掲載)
中大通教で学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
複数の企業の研究開発で18年間はモノづくりに携わってきました。技術職で法律に触れたのは特許くらいでしたが、特許法を学ぶのではなく、特許出願書類の書き方、周辺を含めていかに広い範囲の権利にできるかといったテクニックを身に着けることでした。人事総務に社内転身した際に、企業経営のための幅広い知識が必要になりました。株主総会、労組、賃金給与、労働時間、社会保障、採用、研修、福利厚生、安全衛生、防災、BCP、建物管理、IT管理、設備管理など、10年以上かけて経験と知識を蓄えながら事業所運用とマネジメントを行って参りました。実務的には、講習会、展示会、資格取得、他社との交流などを積極的に行いながら、税務、労務、警察、消防、自治体、議員、近隣住民、協力企業など、幅広い対象者との折衝や手続き業務を進めてきました。そこで、6,000名の事業所の責任者となった50歳の時に、たまたま電車内で見つけた中央大学の通信教育のポスターを目にして、法律そのものを学ぶと、もっと業務効率が上がって、正しい判断ができるようになるのかもしれないと思い、マネージャーとして少し落ちついた52歳の時に出願をするに至りました。
レポート学習・スクーリング受講に取り組まれた感想を教えてください。
始めたばかりの頃のレポートは単なる感想文になってしまい、日常業務と法律を結び付けた説明、自らの仕事で困ったときにどのように法律に触れてきたのかなど、細かな説明を書きこんでいましたが、いま考えれば、学問のレポートにはなっておらず、業務レポートの延長で提出をしていました。何度も不合格判定で戻ってきた5・6通目だったかと思いますが、ようやく教科書の読み込みができるようになったときから、添削内容の理解ができるようになって、CやD判定などをもらえるようになった記憶があります。レポートを書く際のポイントは、「いかに興味を持って教科書を読むことができるか」になると思いますが、興味を持つためのきっかけになるのがスクーリングでした。法律の教科書は分厚いものばかりですが、その1冊をたった3日間の授業で教えてくれるのは、教える方は大変だと思いますが、聞いている側は大変効率も良く、学問としての科目ごとの感覚をつかむには、スクーリングは必ず受講すべきであると感じました。通学で1年かけて学ぶところを、スクーリングではたった3日ですから、受講時は教科書への線引きや、ノートへのメモでいっぱいいっぱいです。しかし、その後、教科書を2~3度熟読する際には、スクーリングで先生が話していたことを思い出すため、記憶の定着も早くなっていきました。
レポートはどのくらいのペースで作成、提出していましたか?また、平均的な学習時間を教えてください。
業務都合によるため、コンスタントなペースで勉強やレポートに取り組むことはできませんでした。私はあまり勉強が好きではなく、しかし多くの資格取得にもチャレンジしてきた経験から、学習時間は平日帰宅後の夜の2時間程度と決めていました。2時間以上は頭が疲れるだけでしたし、週に1回は飲んで帰る日があってその日は勉強しませんので、なかなかはかどらず、教科書1冊をしっかり読み込むのに3か月ほどかかる始末でした。3か月の間に2~3周ほど教科書を見ます。1周目はスクーリングを聞きながら目次に戻りながら全体像をつかむように流し読み、2周目はマーカーを手にしながら読み込んで、3周目には自分のノートをまとめながら読んでいくことが多かったです。レポート課題に取り組む際には、重要条文と教科書に書かれた条文の言葉の説明を自分なりにもう一度考え、リーガルサーチで判例も読んでみて、判例ごとの条文の言葉の解釈の違いや、結論の導き方の違いを整理できると、ようやく学問的なレポートが書けるようになっていきました。レポートも数をこなすうちに、出題者の求めているポイントが読み取れると効率も上がり、課題と根拠となる条文と解釈した理由と結論までの道筋が立てられるようになると思います。いわゆるレポートテクニックが身につけば、だんだんレポートも合格できるようになりますが、なるべく間をあけずにコツコツ積み重ねていくのが、近道だと思います。
スクーリングの受講科目や科目試験の日程など、スケジュールはどのように決めていましたか?
通信教育は、その仕組みを知ることが大切です。基礎科目と応用科目がどれで何を先に学ぶのか、レポートは何通必要なのか、レポートの前に教科書を読み込む時間はどの程度見込んでおくか、レポート課題にどの程度の時間を費やすのか、教科書の熟読やレポートを同時並行に進めるのは2科目が限界ではないか、科目試験は最大3科目が限界ではないか、それらをエクセルでスケジュール表にして作成し、どのタイミングでスクーリングを受けるのか、スクーリングや科目試験の申込み期間もスケジュール表に落とし込んで時間に無駄が出ないように計画をしました。それでも、計画通りにはなかなか進みませんでしたが、経験値が増えて、スケジュール修正をするうちに、働きながらでも、5~6年あれば何とか卒業できそうだということも見えてきて、終着点が見えるとそこに向かう気力にもつながっていきました。実はスケジュールとは別にもう1つ、お小遣い帳も作っていました。教科書代、参考書や判例集、スクーリング費用などをすべて記載し、費用面の見通しを立てながら進めていきました。
お仕事をされながら、学習を両立させる上で、心掛けたことなどありましたら教えてください。
日常の仕事を進める上ではスケジュールやコストは大いに気にしますが、学習には期限もありませんし、一時的な出費も多くはないので、心掛ける点は特にありませんでした。普段は、通勤電車のなか、休憩時間中、時には休みの日にふと思い出すのはやはり仕事のことですが、本当にごくごくたまに、レポートや判例、条文のことで疑問に思って行動することがありました。そんな時は、会社や出先でe-Gov法令検索で条文を調べてみたり、Westlaw Japanで判例を読んでみたりすることがありましたが、やはり学習はノートを取りながら、記憶に定着させる必要があるので、私の場合は、結局のところ夜間に集中して短時間で学習することが多かったです。一点だけ気をつけておかなければならないのは、オンデマンドスクーリングはいつでもできると思っていると意外と時間が無くなってしまう可能性があります。私は計画的に実施したので、あまり焦ることはありませんでしたが、閲覧期限が設定されているので、仕事の繁閑も見通したうえで学習時間を計算しなければならない部分は、両立でするうえで気にすべき点になるかと思います。
本課程で学ばれている中で、最も困難であった事は何ですか?
その時のエピソードを聞かせてください。
最初と最後です。学び始めたばかりの頃はレポートが合格しないことが続くと、このまま卒業は無理だと思ってしまうことが何度かありました。たまたま、お茶の水のスクーリングでお話をした女性(主婦)の方から、「6年経つけど4単位しか取れていない」などと聞いた時には、自分も自信がすっかり無くなる時期がありました。しかし、レポートのコツがつかめるようになって、科目試験も計画的にこなせるようになると、1回の科目試験で8単位から10単位、1年間(4回の科目試験)で24単位修得できるようにになりました。順調に進んであと4単位で卒業にせまった3年前のことです。最後の科目に選んだ手形小切手法では、レポートでも1つの課題が4通目に合格、もう1つの課題は6通目で合格とレポートだけで半年苦しみました。さらに科目試験も10回も落ちることになり、ここでも2年半の間、不合格が続きました。さすがに、ノートも分厚くなっていましたが、ここまでくると諦めが先に立ち、卒業をあきらめ始めたときに、現在勤めている専門学校の学生に励まされて、別の科目に変更してあっさり4単位を取得することができました。実は、最後の最後の科目試験で教科書もノートも捨ててしまった手形小切手法がA判定で合格になったのは、ちょっと悔しい思いもしました。それでも、最初の困難が「憲法」で、最後に楽しく学べたのが外国法概論1(イギリス法)と外国法研究1(アメリカ法)で、憲法のルーツや憲法比較ができたことは、憲法に始まり憲法に終わった感があって、大変良かったと思っています。
中大通教で体系的に法律を学んだことで、ご自身に変化はありましたか?また、お仕事で活かされた場面はありましたか?
企業の人事総務で、企業内の人事労務、福利厚生や防災などの運営で必要な行政手続きなどに必須となる法律知識を身に着けられるのではないか、法体系や条文を勉強するとは何かといった漠然とした疑問から始めた通教でしたが、勉強を重ねるうちに、法律は条文の意味だけではなく、法律ができる変遷や社会の変化があり、法律が社会に合わせて変わる場面と、社会の変化に合わせて法解釈を変える場面があること、法律の運用は奥が深いということが判るとだんだんと学び、知ることが楽しくなってきました。60年近く生きてくる中で見聞きした事件事故などの報道や、仕事で直面した困りごとや、社会的立場の違いで法解釈や手続き解釈が変わるのはなぜか、法律と実体験を結び付けて考えられるようになったことが面白かったところです。私のような社会人経験者が法律を学ぶ意識と、高校卒業後すぐに法律を学ぶ人たちの意識の差は大きいだろうと考えることもあり、経験と知識の浅い高校生に、どのように法律を学び、それがどのように役に立つのかを考え、興味を持つこと自体が大変であり難しいことだろうと感じました。現在勤めている専門学校には法律学科があり、専門学校や大学で法律を学ぶ意義を伝えることに、今回の私の通教の経験はだいぶ役立っています。
今後の夢や目標を教えてください。
62歳にもなるとあまり夢を持ったり、長期的な目標を掲げたりすることも難しくなってきます。これまでの経験を活かして、後輩となる若い方々の夢や目標を一緒に考えることができれば幸せですし、夢と目標に向かって頑張る人を応援し、できるところはサポートしていきたいです。そして、達成したときに喜びを分けてもらうことを楽しみにしたいと思います。
入学を検討している方にメッセージをお願いします。

一緒に卒業した専門学校生
私は卒業まで9年もかかりました。最後の3年間はレポートもダメ、科目試験も通らず、残り4単位が取れず苦しみました。本来は、長くても5〜6年で卒業できるはずだと感じました。入学のきっかけは人それぞれだと思います。入学して教科書を開いてから大変なのは、興味を持つことです。教科書の言葉は法律特有の用語も多く大変難しく感じます。さらに、言葉の解釈が様々に存在し、解釈によって結論が変わるため、たくさんの事例(判例)を知る必要が生じてきます。勉強が大変になると興味も失せてきますが、そんな時こそスクーリングを有効に活用することをお勧めします。スクーリングは、担当の先生が考えに考え抜いた絞り込まれた内容を効率よく教えてくれますので、勉強の範囲が絞られて興味を持つことができます。つまり興味を持つための最短の手段がスクーリングだったと私は思います。楽しみを見出し、興味を持てるかは自分次第です。法律を学びながら、社会全体の変化、進化を理解でき、自らも考えることができるようになると、俯瞰的な視点を持って、これからの社会を作り変化させることができる人になれるはずです。長い道のりになりますが興味をもって積み重ねること、前向きな気持ちで頑張ることで卒業できると思います。皆様も挑戦してみてください。達成感は大きかったです。


















