卒業生の声　K.H さん

卒業後、2025年度司法書士試験に合格。
少しでも楽しみを見つけられたなら続けてみると、いつか何か形になるかもしれません

K.Hさん

入学：2015年4月（1年次入学）
卒業：2023年9月
就学時：20～30歳代
職業：自営業
居住エリア：東京都在住
2015年度に初めて入学し、2018年度に離籍。
2019年度に「再入学」をして卒業。
（2025年12月掲載）

2025年　司法書士試験に合格

司法書士試験合格おめでとうございます。合格される上で、特に大きかった「成功の決め手」や「秘訣」は何だと思われますか？

　自分に合った勉強方法を知っていたからだと思います。例えば、わたしは有酸素運動をしながら知識をインプットすると記憶に残りやすいということを過去の経験から知っていました。なので、試験勉強用にオリンピック選手のトレーニングのために開発されたステッパーを購入して、それを踏みながらテキストの読み込みを行っていました。おかげで合格できましたし、脚も締まりました。

　あとは、上手く思い込むことができたのも大きかったかもしれません。今考えるとどう考えてもあり得ない話ですが、試験当日は、「俺が受からなかったら全員落ちるだろう」と思い込むところまで馬鹿になれていました。おそらく試験当日のわたしの眼はそうとう血走っていたと思います。でもおかげで普段の勉強態度からは信じがたい集中力を本番では発揮することができました。ただ、思い込みも行き過ぎると病的になってしまうかもしれないので注意は必要ですが。

資格試験に向けた勉強と中大通教での学びで異なること、共通することはありますか？

体育の日の中大多摩キャンパス

　あまり異なることはないのではないかなと思います。問いに対して解があって、その解の理由があって。というのをひたすら追いかけて、繰り返し積み上げていくという楽しい修行という点で。本来、大学での学びにおいてはその積み上げた先に新たな問いや解を見つけるというのが理想なのかもしれませんが、わたしはそこまで至りませんでした。

　一方で明確に共通する点はありまして、体育が科目にあることかなと思います。司法書士試験は明示的に体育を出題範囲に含んでいませんが、絶対に裏出題範囲として体育が含まれているとわたしは思います。それくらい、膨大な文章を的確に読み取る眼球運動能力と、適切なアウトプットをするための筆力、日々の適切な体調管理が必要な試験と思いました。ちなみに中大の体育はわたしの中で1位、2位を争うおすすめ科目です。実は、先に書いた有酸素とインプットを結び付ける方法は、体育の授業で紹介された「脳を鍛えるには運動しかない！」という本をきっかけに思いついたものです。

中大通教で法律を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

　ちょっと昔過ぎて忘れてしまいました。20代のころ仲が良かった方が中大生でして、なんとなく中大に思い入れというかがあったのと、入学当時は想像を絶するほど貧乏でしたので、通信制大学の中では比較的安価な学費が決め手だったのではないかと思います。

2018年度に一度離籍されていますが、その後「再入学」を決めた理由は何ですか？

レポートの山

　法学のレポートを1通出したあと満足してほぼなにもせずに在籍して、のちに離籍しているわけですが、確か電車広告を見て「そういえば前に幽霊的に在学していたな。ちょっとお金に余裕出来たしやってみようかな」程度の軽い気持ちだったと思います。まさか再入学後に4年で卒業して、さらに資格まで取れるとは思っていなかったです。

本課程で学ばれている中で、最も困難であった事は何ですか？
その時のエピソードを聞かせてください。

　あまり困難を感じたことはないです。困難だったことは絶対にあるはずなのですが、寝ると大変だったことは忘れてしまう幸せな脳みそのおかげと思います。
　一方で、楽しかったことや達成感を感じたことはたくさん覚えています。

今後の夢や目標を教えてください。

　経営に興味があります。今後は司法書士事務所の経営者として、拠点展開や組織作りを見据えて実務に励んでいこうと考えています。あと、中央大学に恩返ししたいです。どんな小さなことでも構いませんのでお手伝いできることがあればぜひお声がけください。中大には心から感謝しています。社会不適合者気味だったわたしに法律学のイロハを教えてくれて、大切な友達までできました。

入学を検討している方にメッセージをお願いします。

　「大学で法律を学んで何かやりたい」という強い信念を持っている方はぜひそのまま。以降はそういった信念を持っていない方（昔のわたしを含む）に向けて。

　まずはやってみたらいいんじゃないかなと思います。お金はかかっちゃいますが、やってみて合わなければやめればいいですし、すこしでも楽しみを見つけられたなら続けてみると、いつか何か形になるかもしれませんし、ならないかもしれません。途中でやめてみたり、全然勉強できない期間があってもいいと思います。無責任に聞こえたら恐縮ですが、こればかりはやってみないと分からないと思い、わたしなりに素直に書きました。