卒業生の声 増田 直樹 さん
入学後、2019年度行政書士試験に合格。
法学に興味のある方、将来法律関係の仕事をしたいと思っている方は、自分の未来のためにぜひその一歩を踏み出すことをお勧めいたします。
法学に興味のある方、将来法律関係の仕事をしたいと思っている方は、自分の未来のためにぜひその一歩を踏み出すことをお勧めいたします。
2019年 行政書士試験に合格
2023年 FP1級試験に合格
2023年 FP1級試験に合格
資格試験合格おめでとうございます。資格試験に向けた勉強と中大通教での学びで異なること、共通することはありますか?
資格試験の勉強は設問に対して正か誤かを判別するための勉強になります。法律に関する試験であればその正答は最新の最高裁の判例であり、または最も有力な学説であり、法律の条文に書かれている内容であります。私も初めはその感覚で中大通教のレポート課題に取り組みました。ところが最高裁の判例等を是とした私のレポートは最低の評価を受けました。最高裁の判断が間違いである、というわけではありません。世の中の大多数が正解としていることや権威ある機関が示した結論をそのまま無批判に受け入れ、深く考察もせずに書いた私のレポートは、中大通教の目指す学修の正反対にあるのだとそのときに思い知らされました。
判例や学説についてなぜその判断に至ったのか、その反対意見や下級審の判決内容、今まで展開されてきた議論、各当事者の置かれた立場などに深く思いを致し、最後に自分の考えとしてまとめる過程こそが中大通教の勉強でした。それは正誤のどちらかに分類する資格試験の勉強とは比べ物にならないほど深く広く、そして大変興味深い学修となりました。共通点といえば法を扱っているということだけなのではと感じるくらいにその内容は違うものでした。
判例や学説についてなぜその判断に至ったのか、その反対意見や下級審の判決内容、今まで展開されてきた議論、各当事者の置かれた立場などに深く思いを致し、最後に自分の考えとしてまとめる過程こそが中大通教の勉強でした。それは正誤のどちらかに分類する資格試験の勉強とは比べ物にならないほど深く広く、そして大変興味深い学修となりました。共通点といえば法を扱っているということだけなのではと感じるくらいにその内容は違うものでした。
以前のインタビューから4年が経ちましたが、法律を学んだ事がお仕事に役に立ったと感じるような事はありましたか?
60歳で運送会社を退職し、1年間の準備期間を経て行政書士事務所を始めました。中大通教の卒業から4年ほどが経っており、学んだことはもう忘れているだろうと思っていましたが、仕事で会社設立のご相談を受ければ苦労した会社法のレポートの内容が、相続の依頼を受けたときには何度も読み込んだ家族法の教科書の内容が自然とよみがえってきて驚きました。レポート学習で自分の考察が浅い部分を何度も指導していただき、根本的なことから法律というものを考え、様々な角度から学説等について比較検討を重ねたことで、自然と自分のものとして残っていたのだと感動しました。おかげさまでスムーズな受け答えができ、また気を付けるべきことにも気づけて、依頼者の信頼に応えることができていると思います。
本課程で学ばれている中で、最も困難であった事は何ですか?
その時のエピソードを聞かせてください。
私が入学してしばらくするとコロナ禍が始まりました。入学当初は初めて触れる法律も多かったので対面でのスクーリングを受けたかったのですが、すべて中止となりました。そのためレポート作成や科目試験の勉強は、自宅での基本書などの読み込みと、パソコンで視聴するオンデマンド形式の講義だけを頼りにひとり奮闘しました。
しかし、科目によってはなかなか理解できない部分もあり、レポート作成ではインストラクターの先生をかなり手こずらせました。また、タイピングも得意ではなかったので、はじめの頃はレポートの作成にとても時間がかかりました。タイピングの練習ソフトを使って練習を重ねましたが、やっとタイピングに慣れてきたときには卒業間近になっていました。
しかし、科目によってはなかなか理解できない部分もあり、レポート作成ではインストラクターの先生をかなり手こずらせました。また、タイピングも得意ではなかったので、はじめの頃はレポートの作成にとても時間がかかりました。タイピングの練習ソフトを使って練習を重ねましたが、やっとタイピングに慣れてきたときには卒業間近になっていました。
レポート学習での学びで身についたことについて教えてください。
まずは、ひとつの考え方に対しいつも多角的にとらえるクセがついたことです。これはともすれば資格試験の勉強においては迷いを生じ、正誤判断の邪魔になることかもしれません。しかし、依頼者や役所の方などからの話をあらゆる方向から深く聞いて検討する必要がある今の仕事においては、必須の力であると痛感しております。
また、レポート学習では初期の段階で文章の作法をきっちりと教えていただけます。持論を連ねる前にまず、レポートの作成に必要な文章の基本を身に付けることが大切であると学ぶのです。そして、文章の基本を学んでいくなかで自然と論理的な思考ができるようになり、入学前に比べて格段に文章表現の力が上がりました。それが今、仕事の上でもとても活きていると感じております。
また、レポート学習では初期の段階で文章の作法をきっちりと教えていただけます。持論を連ねる前にまず、レポートの作成に必要な文章の基本を身に付けることが大切であると学ぶのです。そして、文章の基本を学んでいくなかで自然と論理的な思考ができるようになり、入学前に比べて格段に文章表現の力が上がりました。それが今、仕事の上でもとても活きていると感じております。
最初は思うように成果が出なかったレポート学習を続けていた在学中の自分に、卒業した今だからこそ伝えたい言葉はありますか?
はじめは上手くいかなくて当たり前。でも真剣に向き合っていくうちにいろいろと分かってくるから、焦らずに不合格レポートに書かれたインストラクターの指導内容をよく理解してがんばれと言いたいです。
レポートのやり取りこそがこの学修の真髄なのだから決して自分に負けずにレポート学習を大切にするように、その苦労の積み重ねによって得たものだけが自分の力として残っているということを伝えます。なにより最初は苦痛でさえあったレポートの作成が、あるころから仕事の合間にも新たな論点や表現方法について考えだしてしまうほど楽しくなるよと伝えたいです。
レポートのやり取りこそがこの学修の真髄なのだから決して自分に負けずにレポート学習を大切にするように、その苦労の積み重ねによって得たものだけが自分の力として残っているということを伝えます。なにより最初は苦痛でさえあったレポートの作成が、あるころから仕事の合間にも新たな論点や表現方法について考えだしてしまうほど楽しくなるよと伝えたいです。
以前のインタビューでは、司法書士試験への挑戦を伺っておりましたが、現在もそのお気持ちは変わりませんか?
当初の予定では卒業してすぐに司法書士の勉強を始めるつもりでした。しかし、この先独立開業したときに依頼者からの年金や資産運用、不動産などの相談にも幅広く応えられるようにするため、先にFPの資格を取ろうと思い初めました。どうせ取るなら1級まで頑張ろうと会社に在籍している間はそちらに集中しました。FP試験合格後は、定年までと期間を決めて社会保険労務士資格の取得も試みましたが、そちらは合格できないまま時間切れとなってしまいました。
これからは行政書士の仕事をしながら、当初の目標である司法書士試験に挑戦していきたいと思います。かなり遠回りしてしまいましたが、焦らずに数年かけて取得できればと思っています。
これからは行政書士の仕事をしながら、当初の目標である司法書士試験に挑戦していきたいと思います。かなり遠回りしてしまいましたが、焦らずに数年かけて取得できればと思っています。
入学を検討している方にメッセージをお願いします。
法科の中央と言われるだけに教育内容は高いレベルにありますが、指導に沿って真剣に取り組めばか確実に力がつき、法学の楽しさや奥深さを感じることができると思います。分厚い本をすべて読むのが大変な場合は、まずは飛ばし読みでもざっと全体に目を通してからレポート課題に取り組むのも良いと思います。レポートを完成させるために関係する項目を必死に読んでいるうちに、いつの間にか教科書の大部分を読んでいたなんてこともしばしばありました。もちろん初めに通読してからレポートに取り組むのが一番ですが、仕事や家事などをこなしながらでは大変なので私はそのようにしていました。
卒業するまでの道のりは決して楽なものではありません。しかし、この授業料で通学過程と変わらないレベルの知識や思考を身に付けられ、私は本当に挑戦してよかったと思っています。通学過程の若い学生さんたちと共に卒業式に参加した時は、達成感と中央大学の法学部を卒業できたという誇りに包まれて幸せな時間を過ごすことができました。その時の同期とは今でもお付き合いさせていただいております。
法学に興味のある方、将来法律関係の仕事をしたいと思っている方は、自分の未来のためにぜひその一歩を踏み出すことをお勧めいたします。
卒業するまでの道のりは決して楽なものではありません。しかし、この授業料で通学過程と変わらないレベルの知識や思考を身に付けられ、私は本当に挑戦してよかったと思っています。通学過程の若い学生さんたちと共に卒業式に参加した時は、達成感と中央大学の法学部を卒業できたという誇りに包まれて幸せな時間を過ごすことができました。その時の同期とは今でもお付き合いさせていただいております。
法学に興味のある方、将来法律関係の仕事をしたいと思っている方は、自分の未来のためにぜひその一歩を踏み出すことをお勧めいたします。