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RESTUDY

卒業生の声 ともみ さん


この4年間の学びを通じて、問題解決に向けた知識を実践に応用する力を養うことができたと実感しています。中大通教には、あなたの未来を切り拓く可能性が広がっています。

ともみ さん

入学:2021年4月(1年次入学)
卒業:2025年3月
就学時:50歳代
(2025年4月掲載)

中大通教で法律を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

 私の現役時代は理系を専攻しており、法律を学問として体系的に学んだ経験はありませんでした。法律に関心を抱くようになったきっかけは、子供が法学部への進学を目指していたこと、そしてP T A副会長として多様な価値観を持つ人々と協力しながら業務を遂行する中で、自らの言葉に説得力を持たせる必要性を痛感したことでした。そうした折に、中大通教と出会い、「法学を学ぶことで、思考の枠組みが変わるのではないか」と考えたことが、学びの一歩を踏み出す契機となりました。

レポート学習に取り組まれた感想を教えてください。

遠藤先生と

 法学の学習を進める中で、一般教養のレポートには比較的対応できたものの、法学特有の用語の意味に戸惑うことが多くありました。日常で使う言葉であっても、法学の世界では異なる意味を持つことがあり、最初は法律用語辞典が手放せませんでした。しかし、学習が進むにつれて、それが六法に変わりました。さらに、一般的・抽象的に定められた条文を解釈する際には、条文の趣旨を考え、根拠を示しながら、具体的な事案に適用して妥当な結論に導けるよう考えるようになりました。法律には必ず「すきま」があり、それを埋めるためには、単なる感覚や個人的価値観ではなく、一定の論理やルールに基づいた解釈が求められることを実感しました。レポートを書くことは決して簡単ではなく、何度も提出する大変さもありましたが、その過程で少しずつ自分の成長を感じることができました。法学の学習は、一つひとつ階段を上るように理解を深め、思考力を鍛えていく面白さがあります。

レポートはどのくらいのペースで作成、提出していましたか?また、平均的な学習時間を教えてください。

 1年生の頃は1科目につき約1ヶ月かけて、比較的のんびりと学習を進めていました。しかし、4年生になった際に、「4年で卒業する」という目標に切り替え、最後の1年間は、3日から7日のペースで課題のレポートを提出するという集中した学びの時間を過ごしました。この経験を通して、自分自身の成長を実感し、目標達成に向けた努力の大切さを学びました。

科目試験を受ける際、特に重要だと感じた学習方法はありましたか?

 初めの頃は、力みすぎて難解な参考書に手を出していました。しかし、科目試験を何度か受ける中で、出題の大半が指定教科書からであることに気づきました。それ以来、基本書を繰り返し読み込むことで、効率的に学習を進めることができました。この経験を通じて、学びの本質を見極める力を養うことができるようになりました。

受講したスクーリングの中で印象に残っている科目を教えてください。

卒業式

 どのスクーリングも魅力的でしたが、一点だけ注意事項があります。実は、スクーリング受講30単位が卒業要件に含まれているのに気づいたのは2年生の時でした。そのため、慌てて受講を始めることになりました。私のような方は少ないかもしれませんが、皆様にはぜひ注意していただきたいと思います。特に印象に残っているのは、4年生の夏期スクーリングで受講した「倒産処理法」です。この科目は、民法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、商法など民事系の知識や思考が求められます。基本科目の知識を再確認する楽しさと、木川裕一郎先生の授業に対する熱量の高さが相まって、最後の受講科目として達成感を味わえる素晴らしいスクーリングでした。実生活にも役立つ内容ですので、ぜひお勧めいたします。

スクーリングの受講科目や科目試験の日程など、スケジュールはどのように決めていましたか?

 私の場合、履修届を提出する際に1年間のスケジュールを緻密に組みました。具体的には、科目試験を受ける月から逆算し、レポートの合格期日を設定して、計画的にレポートを提出していきました。この戦略的なアプローチが、学びをより充実させる要因となりました。

中大通教で体系的に法律を学んだことで、ご自身に変化はありましたか?また、お仕事や日常生活にどのようなメリットがありましたか?

森先生と

 法律を学ぶことで、多様な視点を持つことができるようになりました。感覚に頼るのではなく、根拠を示して論理的に考える力を養いました。また、二者間の対立が生じた際には、それぞれの視点にたち、道徳的観点だけでなく、ルールを基準にして、比較衡量し、妥当な解決策を見出すことができるようになりました。この思考方法は、今後の生活においても大いに役立つと確信しています。

今後の夢や目標を教えてください。

 「4年で卒業をする」という目標を4年生の時に掲げたため、最後の1年間には多くの科目を詰め込むことになりました。その結果、4年生の1年間は過酷な状況となりました。ですから、今は少しゆっくりとした時間を持ち、この先の夢を追い求める準備を整えたいと思っています。

入学を検討している方にメッセージをお願いします。

茗荷谷キャンパスで

 私は、思考を巡らせることは得意ですが、行動に移すまでに時間を要する傾向があります。中央大学法学部通信教育課程(以下、中大通教)への出願に際しても、投函する直前まで逡巡し、「えいや」と意を決して、ポストに投函しました。しかし、一歩を踏み出したことで、新たな世界が開かれました。これまで交わることのなかった方々との出会い、そして、先生方の授業に対する熱意に触れる中で、いつしか学問に深く没頭している自分に気づきました。この決断から4年が経過した今、私の思考は確実に変容しました。物事を感覚的に捉えるのではなく、論理的に思考し、道徳的観点に加え、法律的視座からも事象を分析できるようになったと自負しています。また、新聞を読む際には、かつて目を向けることのなかった新たな法律案や最高裁判決にまで自然と関心が及ぶようになりました。卒業式において河合久学長は、中央大学のユニバーシティメッセージである「行動する知性」に言及されました。その中で「知性を高め、行動力を育むことで人類に幸福をもたらす社会を共創することができる」との言葉がありました。この言葉は、私の心に深く響きました。この4年間を振り返ると、中大通教での学びを通じて、問題解決に向けた知識を実践に応用する力を養うことができたと実感しています。中大通教には、あなたの未来を切り拓く可能性が広がっています。