卒業生の声日原 未知子 さん

オンデマンドスクーリングは、子育て中の私にとって、とてもありがたい形式のスクーリングでした。「学んだ法律を誰かのために活かしていく」という思いを持ち続け社会に還元していきたいです。 

日原  未知子  さん
  • 入学:2017年10月(1年次入学)
    卒業:2021年9月
    就学時:30歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業:会社員
    (2021年12月掲載)
    ※日原さんの学習履歴は「履修モデルケース」に掲載しています。

法律を学ぼうと思われたきっかけを教えて下さい。

 私は2017年に、法律や条例などに携わる議員事務所で勤務をしていました。その事務所での仕事は大変な面もありましたが楽しく充実していました。
 また、制度や行政について考えるきっかけも与えて頂き、様々な社会の問題点や制度の在り方が見えてきて、法律や政治に関わる仕事を続けたいという思いが強くなりました。仕事として続けていく上で法律の知識が必要なことや、法律を知れば社会のかたちがわかること知り、法律を学ぼうと思いました。  

中大通教を選ばれた理由を教えて下さい。

 大学を選ぶ際のポイントとして、1.法律がしっかり学べること、2.子育て中でも学べる、ということを考えました。

1.については、入学するならば法律をしっかりと学びたいとの思いがありました。また、卒業後が本番であるため、学びが応用できることが必要ではないかと考えました。

2.は、子育と仕事の両立の中、さらに学ぶことも考えた場合、通学は難しいけれど、通信制の大学ならば自分に合わせた時間で勉強できるのではと思いました。
 この2つのポイントを考慮し、自分で調べたり入学説明会に参加したりしたところ、一番当てはまるのが、中大通教でした。「法科の中央」という言葉から、中央大学は法律に強い印象を受けました。「實地應用ノ素ヲ養フ」という中央大学の建学の精神も、自分が大学で学ぶための目的に合っていました。

 また、レポート学習やオンデマンドスクーリングなどの履修方法や、科目試験の会場の近さなど、子育て中でも自分の生活のスタイルに合わせた履修が続けられると感じ、入学を決めました。  

レポート学習、添削指導を受けた感想、印象に残っていることを教えて下さい。

 初めて提出したレポートの指導欄に目一杯の指導が記載されていたことが、一番印象に残っています。インストラクターの方は、細かく、丁寧に説明して下さっていて感激しました。しかし、1年目は丁寧な指導にもうまく乗ることができずに、一つのレポートで何度も不合格となりました。インストラクターの方々には再提出のレポートの採点に付き合って下さり、ありがたかったです。
 合格のレポートでも、さらに論文構成が良くなるポイントや、現在の判例の動向の解説などを教えて下さいました。この指導は、とてもためになり、他のレポートにも活かすことができました。
 また、レポート判定がインターネット上で閲覧できるので、レポートを提出した後は判定の確認が毎日楽しみでした。卒業後はその楽しみがなくなり、少し寂しい気分です。  

レポート課題が不合格となったとき、どんなことに気を付けて再提出されていましたか?

 不合格レポートが返却されたら、できるだけ早くレポートを再作成し、提出するよう心掛けていました。時間が経つと一から理解を取り戻さなければならないため、忘れないうちに作成しました。また、一旦時間が空いてしまうと気持ち的にも課題を振り返ることが億劫になることに気づき、それからは「とりあえず提出してみる」ことをモットーに、レポート作成をしました。 

オンデマンドスクーリングを受講された感想、受講期間中の学習の進め方を教えて下さい。

 オンデマンドスクーリングは、子育て中の私にとって、とてもありがたい形式のスクーリングでした。短期スクーリングなどの会場で開催されるスクーリングは、子どもが小さい頃は3日連続で預ける事が難しく、受講ができなかったので、スクーリング単位はほぼオンデマンドスクーリングで修得しました。
 オンデマンドスクーリングは、毎日子どもが寝た後に30分から1時間程受講しました。子どもがある程度大きくなったら、習い事に送り、迎えに行くまでの時間を利用して受講したり、すきま時間があれば受講したりしていました。時間がある時にどこでもスクーリングを受講できるように、常に教科書とノートは持ち歩いていました。
 受講中に要点を必死に書き取っていたノートは、提出レポートと同じくらい、自分にとっての宝物です。  

中大通教で学んで、一番印象残っている科目とその理由を教えてください。

 「法哲学」が一番印象に残っています。法律科目では立法趣旨や背景まで学びますが、「法哲学」では、法に関して深くまで考えることができました。夫や子どもと、トロッコ問題などで議論し合ったりもしました。単位修得後も、卒業してからも、書籍等で学び続けています。 

年間の学習スケジュールはどのように立てていましたか?日原さんの「マイルール」があれば教えてください。

 スクーリングは最小限の受講とし、レポート学習と科目試験中心で単位を修得することに決めており、1年を通しての計画は科目試験の時間割を見ながら作成していました。
 科目試験はできるだけ一度で合格できるよう、試験1週間前から当日までは試験勉強に時間をつぎ込み、オンデマンドスクーリングもレポート作成も一切行わないというルールを作りました。その1週間があることを考え、事前にオンデマンドスクーリングを進めたり、レポートを提出したりしました。  

最短の4年間で卒業をされました。最短卒業の秘訣を教えてください。

 卒業までの道のりが長く感じられ、4年間の中で、何度か学習の継続をあきらめそうになりました。その中、自分なりにモチベーションの維持として、以下の3つのことを行いました。

1.自分のためではなく、誰かのために勉強しているという意識を持つこと
法律の知識、論理的思考法を身に付けることは、社会で生きていく知識や技術を身に付けることでもあります。この知識や技術は、「自分だけでなく周囲の人も助けることができる」との思いが履修を重ねる中で大きくなってきたことで、モチベーションが年々上がっていきました。

2.同じ中大通教の学生とのつながりを持っておくこと
通信教育は独学に近いと聞いていましたが、在学生とのつながりがあったことで、一人で学んでいる感覚はありませんでした。科目試験を申し込んだとか、レポートが合格したとかの情報の交換が楽しく、また、先輩方が多く卒業していくのを見て、卒業が近く感じました。仲間とのつながりがなければ、続けることは難しかったかもしれません。

3.目標を低めに設定し、達成できると確信したところで一段階ずつ上げていく
私は、はじめは「4年で卒業できたらいいな」という目標で入学しました。入学して1年目は勉強に慣れなかったこと、将来の目的が薄れていたこともあり、うまく学習を進めることができませんでした。

 2年目は、少しずつ法律の文章を読むことや文章の型がわかってきたこともあり、「4年で必ず卒業したい」と、目標を上げました。3年目はスムーズに履修が進んだため、「3年半で卒業要件を満たしたい」と一段階上げました。結果、3年半よりもさらに短い期間で卒業要件を満たすことができました。
 初めから高い目標を立てずに、達成できると感じたら少しずつ目標を上げていくことが、モチベーションを維持できた一つの理由です。

今後の夢や目標を教えてください。

 中大通教で学んだことを、実践で応用していきたいと思います。在学中は、自らのためではなく誰かを助けるためと思い法律を学んできました。これからは、学んだことを誰かのために活かしていくという思いを持ち続け、社会に還元していきたいです。