卒業生の声根本 優子 さん

金融系企業に勤務し、契約書や債権回収の場面で法律用語にふれるようになり、法律を学ぼうと決めました。

根本  優子  さん
  • 入学:2011年4月(1年次入学)
    卒業:2018年3月
    入学時:20歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業:金融系企業で審査業務を担当
    (2017年10月掲載)

お仕事と両立はいかがですか?

  仕事で遅くなることが多いため、休日の限られた時間で効率よく学習に取りかかれるようにするため、平日のうちに、レポート用の参考図書を借りる、受講するスクーリングの申込手続きを行っています。
  休日はレポート作成やオンデマンドスクーリングの受講、受講予定のスクーリングの予習などを進めています。自宅ではついゴロゴロしてしまったり、家族がそばにいて集中できないことも多いため、図書館の学習室やネットカフェ、ファミレスなど一人になれる場所を利用することもあります。

学習は最初から順調でしたか?壁にぶつかったことはありますか?

  最初の頃、大量の教科書やレポート、読んだことのない難しい文章、おそるおそる出した拙いレポートが見事に不合格になったショックで心が折れてしまい、仕事を理由に一年半ほど学習から遠ざかった時期がありました。
  転機は学生会の各支部が開催する学習会に参加したことでした。学習の進め方を始め、おすすめの図書館、スクーリングの申し込み方や、スクーリングの雰囲気...そんな初歩的なことを先輩から教えてもらい、ようやく自分でもできるような気になり学習を再開することができました。「状況はどう?」と様子を聞いてくれ、困った時は助言をくれる先輩や進捗を報告しあう仲間ができたことも非常に励みになりました。

最初は苦しんだレポート作成について、今はどう感じていますか?

  レポート学習が一番大変であるというのは今も変わりなく得意ではありません。しかしこのレポート学習がなければ、通教生活は薄っぺらいものとなっていたでしょうし、実力が身につかなかったように思います。A評価をもらえたレポートは今でも嬉しくて時々よく読み返します。レポート学習は、通教で学ぶ醍醐味を味わうことができるものだと思います。

学習継続のモチベーションの維持についてお聞かせください。

  昨日学んだ知識が翌日仕事で活かせたり、難しい文章や契約書にも抵抗感がなくなったこと、論理的な文章や報告が書けるようになり上司や周囲に評価されたことなど、アウトプットに良い影響があったことがモチベーション維持に繋がっています。

根本様の学習計画のポイントを教えてください。

sample    自分に合った効率のよい学習方法を身につけることと、動機となるやりがいを見つけることは必要不可欠だと思います。
  具体的には、年度の始めに発表になるスクーリングの開催スケジュールと、自分の未履修科目や未修得科目とにらめっこしながら、今年自分がいつ・どこで・何のスクーリングに参加するのか、オンデマンドスクーリングで単位修得を目指す科目はどれか、トータルで何単位修得できるのか、などについて綿密に計画を立てています。「〇月は余裕があるから旅行にいけそうだな」等、プライベートの予定はそのあとに立てるようにしています。

教員の印象をお聞かせください。

  どの先生方も通教生に真摯に向き合ってくださいます。なかでも只木誠先生の講義は素晴らしく胸を打たれて、この授業を受けられただけでも中央大学に入学して良かったと思えたほどでした。

様々な形態のスクーリングを受講されていますね。

  短期スクーリングは近隣で開講されるものはもちろん、新幹線で遠方まで出向き受講しました。私以上に遠方から受講される通教生も多く、その熱意に良い刺激を受けました。
  オンデマンドスクーリングは、入学前は出向く必要がなく自宅で授業が受講できるということに惹かれましたが、自分のペースで学習が進められるメリットがある反面、短期スクーリングより集中力が散漫になりやすく、入学後は短期スクーリングを好んで受講していました。ただし、短期スクーリングが開催されない時期にはオンデマンドスクーリングを受講し、効率良く単位が修得できる点はとても良かったです。
  夏期スクーリングは大学のキャンパスで大学生気分を楽しむことができ、様々な科目の授業が一度に開講されるため、集中して単位を取ることができる機会です。その反面、大阪から通っていた時期は交通費や宿泊費などの費用面のほか、慣れないビジネスホテルでの生活で体調を維持することも大変でした。

将来の目標や挑戦したいことなどをお聞かせください。

sample   中央大学で得た法律の素養をさらに高めて、自身の強みとして仕事に活かしていきたいと思います。
  また一般教養科目で心理学の授業を受けたことをきっかけに、独学で心理学関連の本を読み勉強するようになりました。卒業後は、心理学を学問として、より専門的・体系的に学びたいと考えています。悩みを抱える人の中には、法律的なサポートが必要な人も多くいるように思いますので、将来的には法律・心理学の二つの知識を組み合わせて、何かボランティアでもよいので人の役に立てたらと考えています。

これから入学を考えている方にメッセージをお願いします。

  中央大学法学部通信教育課程で卒業を目指すということは、ご想像のとおり簡単なことではありません。強い意志やモチベーション、継続的な努力は必要不可欠です。しかし、努力の先に得られる学ぶ喜び、合格する喜び、達成感は、自分自身に今までにない経験と自信をもたらしてくれます。
  迷われているなら、まずは是非一度、自らの手で目の前の扉を開き、一歩先に進まれることをお薦めします。想像以上の実りが皆さんを待っているのではないでしょうか。