卒業生の声根本 篤男 さん

中大通教卒業後、他大学の大学院(法学研究科)を修了!「法律の基礎を中大通教で学ぶことができました。」

根本  篤男  さん
  • 入学:2013年4月(3年次編入学)
    卒業:2017年3月
    就学時:20歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業:国家公務員
    (2017年5月掲載、2021年7月更新)
    2021年3月に他大学大学院法学研究科修士課程修了

大学院への進学を決めた理由を教えて下さい。

 中大通教で、夏期スクーリングを初めて受講した時に、法律の面白さを改めて実感して、中大通教を卒業した後も法律の勉強を続けたいという気持ちを持っていました。職業が公務員ということもあり、公法学についてより専門的な研究を行いたいという理由から大学院への進学を決めました。

大学院で修学中、中大通教での学びが役に立った場面を教えて下さい。

 中大通教で、法律を一から体系的に学んでいたため、基礎知識がしっかり身についていたことが役立ちました。また、中大通教でのレポート作成や卒業論文を通じて培った「文章力」、「文献のリサーチ能力」、「読解力」などの様々なスキルが、修士論文を作成する上で生かされたと感じています。
 2020年は、新型コロナウイルスの影響で、大学院の授業もオンラインに切り替わりましたが、中大通教で、オンデマンドスクーリングやリアルタイムスクーリングなどのオンライン授業を受けた経験がありましたので、戸惑うことなく授業に臨むことができたことも有益でした。

大学院での学びと中大通教での学びの違い、吸収できたものの違いを教えて下さい。

 中大通教では、レポート作成やスクーリングを通じて、法律の基礎を体系的に学ぶとともに、条文や判例を考察することで、法解釈や分析力、さらに問題解決能力を身につけることができました。
 一方で、大学院では、授業を受けて知識を得るという受け身のスタンスではなく、1つのテーマに対して、皆で意見を出し合って議論を深めていきますので、知識を活用する能力が高まり、洞察力が身につきました。個々の条文の解釈についても、法律や判例を丁寧に読み解いていく作業とともに、法律の趣旨や制度創設の背景なども踏まえて考察することが求められますので、物事を深く調べたり考えたりすることができるようになりました。また、法律の解釈論だけではなく、「本来はどうあるべきか」という立法論についても深く議論しますので、幅広く問題関心を持つことが意識づけられました。

社会人になってから法律を学ぶ面白さを教えて下さい。

 日常生活のあらゆる場面で「法」が関係しますので、法律を学び、法的思考を磨くことで、今まで見えなかったものが見えてくるようになると思います。特に社会人は、「法」に触れる機会が多いため、法律を学ぶことで物事を様々な視点から捉えることができるようになり、そこに社会人になってから法律を学ぶ面白さがあるように感じています。
 私は、公務員試験の時に法律を学びましたが、社会人になってから法律を学ぶ方が断然面白いと感じています。それは、「なぜこのような法律があるのか」ということを社会人としての経験から具体的にイメージしやすいからだと思います。また、公務員として実務を知っていると、「理論」と「実務」の違いなどにも気が付くこともあり、このような点も社会人になってから法律を学ぶ面白さだと感じています。

中大通教卒業、大学院修了を経て、次の目標や夢を教えて下さい。

 今のところ、具体的な目標は定まっておりませんが、中大通教と大学院で学んだ法律知識を仕事に生かすことによって、社会に貢献できるよう微力ながら自己研鑽を続けていきたいと考えています。法律は、時代に即して改正が行われていきますので、世の中の動向を探るとともに、判例や学説の動きなどに目を配ることで、しっかりとフォローアップをしていきたいと思います。

入学を検討中の方に一言アドバイスをお願いします。

 私が大学院に進学し、修了することができたのは、法律の基礎を中大通教で学ぶことができたからだと思います。社会人にとって、働きながら学ぶことは大変ですが、中大通教は働きながら学べる環境が整っています。例えば、スクーリングは様々な形態が用意されていますので、個々の状況に合った学習方法を選択することができ、「社会人のための大学」といっても過言ではないと思います。働きながら学ぶことは大変ですが、中大通教は楽しみながら法律を学ぶことができます。思い切って入学してみてはいかがでしょうか。