卒業生の声森 寿枝 さん

仕事で、司法書士、弁護士などに「つなぐ」機会が多いのですが、その「つなぐ」という役目も卒業した後は、スムーズに行えるようになりました。

森  寿枝  さん
  • 入学:2015年4月(3年次編入学)
    卒業:2017年3月
    就学時:50歳代
    居住エリア:長野県在住
    職業:独立型社会福祉士
    (2018年9月掲載)
    ※森さんの学習履歴は「履修モデルケース」に掲載しています。

お仕事の内容を教えてください。

 社会福祉士事務所を経営しています。事務所では、成年後見人等の受任、福祉相談、障がい者や高齢者の学習支援、パソコン指導などをしています。また、依頼されて専門学校の講師などもしております。

お仕事と法律の関わりはありますか?それはどのような関わりか具体的に教えてください。

 成年後見人等の業務をしていると、遺産分割などの相続関係、不動産の登記、訴訟など、司法書士、弁護士などに「つなぐ」機会が多いのですが、その「つなぐ」という役目も卒業した後は、スムーズに行えるようになりました。

福祉の現場で,障がい者や高齢者など社会的弱者の目線に立った立場で、学んだ法律をどう活かしたい、また活かされると考えていますか?

 一般の方でも、法律を知らないと本人も知らない間に実は泣き寝入りしているという場面が多くあります。ましてや、社会的弱者となれば、なおさらのことです。法律が関係する場面で、法律を知っている成年後見人等は、成年被後見人等に最大限の支援をすることができると思います。

社会福祉士には倫理綱領というものがあると聞きました。社会福祉士と弁護士の共通点はありますか?

 いくつか、共通点はありますが、例をあげますと、
 弁護士職務基本規定の第三章(依頼者との関係のおける規律)第1節 通則の第20条から23条を、社会福祉士の倫理綱領の倫理基準のⅠ.「利用者に対する倫理責任」から当てはめてみます。

 第20条(依頼者との関係における自由と独立)弁護士は、事件の受任及び処理に当たり、自由かつ独立の立場を保持するように努める。
→1.(利用者との関係)社会福祉士は、利用者との専門的援助関係を最も大切にし、それを自己の利益のために利用しない。
第21条(正当な利益の実現)弁護士は、良心に従い、依頼者の権利及び正当な利益を実現するように努める。
→2.(利用者の利益の最優先)社会福祉士は、業務の遂行に際して、利用者の利益を最優先に考える。
第22条(依頼者の意思の尊重)弁護士は、委任の趣旨に関する依頼者の意思を尊重して職務を行うものとする。
→5.(利用者の自己決定の尊重)社会福祉士は、利用者の自己決定を尊重し、利用者がその権利を十分に理解し、活用していけるように援助する。
2.弁護士は依頼者が疾病その他の事情のためその意思を十分に表明できないときは、適切な方法を講じて依頼者の意思の確認に努める。
→6.(利用者の意思決定能力への対応)社会福祉士は、意思決定能力の不十分な利用者に対して、常に最善の方法を用いて利益と権利を擁護する。
第23条(秘密の保持)弁護士は、正当な理由なく、依頼者について職務上知り得た秘密を他に漏らし、又は利用してはならない。
→8.(秘密の保持)社会福祉士は、利用者や関係者から情報を得る場合、業務上必要な範囲にとどめ、その秘密を保持する。秘密の保持は、業務を退いた後も同様とする。

以上、列記させていただきましたが、対人援助を行う専門職としての共通点が見られます。

最初から、最短2年での卒業を目指していましたか?

 最初は、何年かかけてコツコツと学んでいけばいいと考えていましたが、学ぶうちに、仕事との関係で、前にもまして法律の知識の必要性を感じるようになり、1年目の途中より最短の2年での卒業を目指しました。

 

レポート作成で苦労した点を教えてください。また不合格のレポートを受け取った時はどんな気持ちでしたか?

 地方在住なので、近くに大きな図書館も本屋もなく、資料の確保に苦労しました。大学の図書館から貸出ができることは知っていましたが、手元にも置いておきたい資料だったりもしますので、ネットで、古本を探して取り寄せていました。
 当時は、提出レポートは、手書きが条件でしたので、パソコンでレポートを完成させてから手書きで清書するという過程が大変でした。
 不合格でも、あまり気にしないで、インストラクターとの手紙のやりとりのような気分で取り組んでいました。修正しなくてはならない箇所を丁寧に指導してくださるインストラクターがほとんどでしたので、指導通り修正して、再度提出すれば、ほとんどの場合、合格できていました。
 正直、中には、私の能力が及ばないのか、いつまでたってもレポートが合格できない科目もありました。途中から、その科目はあきらめ、他の科目に切り替えました。その科目にこだわっていたら、2年で卒業できなかったかもしれません。

主にオンデマンドスクーリングと科目試験で単位を修得されていますが、学習スケジュールをたてるポイントを教えてください。

 地方在住なので、スクーリングへ行くと交通費、宿泊費などが発生します。それに比べたら、オンデマンドの方が安いし、何度も繰り返し視聴することができます。それが、オンデマンドスクーリングが多かった理由です。
 東京での受験は、多摩キャンパスと駿河台記念館とで2日続けてありますので、1泊して試験を受けていました。2日分の受験計画を立てることができますのでお勧めです。1日目の試験が終わったら、中央図書館で勉強したのもよい思い出です。
 まず、オンデマンド授業用の科目試験の日程の確認をして、自分の受ける試験の時間割を組み立てます。それから、オンデマンドスクーリングの申込をして、試験までにレポート提出して合格できるようにしました。
 科目試験も、オンデマンド受講科目の時間割以外の空いた時間に受けられる科目を組んでから学習計画を立てました。

モチベーションを維持する方法を教えてください。

 2年で卒業しようと決めてからは、集中して取り組むことができたと思います。何年で卒業するという目標を持つといいと思います。

入学を迷っている志願者の方に一言お願いします。

sample  法律は、私たちの生活に身近にあるものです。それを知っているか知らないかでは、生活そのものも変わってきます。
 私は仕事での必要性を感じて入学を決めましたが、そうでない方も、健全な毎日を暮らすために、法律の知識は強い味方となると思います。法律は難しいものだと思っていましたが、学んでみて、奥の深い面白いものだと思うようになりました。

左は卒業式の日、多摩キャンパスでの写真

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