卒業生の声壽藤 済 さん

小手先のテクニックではどうにもならないと実感し入学し3年半で卒業資格取得。通教で法を学び、法を知ることができただけでなく、それ以上のものを得ることができました。

壽藤  済  さん
  • 入学:2014年4月(1年次入学)
    卒業:2018年3月
    就学時:20歳代
    居住エリア:東京都在住
    (2017年12月掲載)
    ※壽藤さん学習履歴は「履修モデルケース」に掲載しています。

今まで法律について学んだことはありましたか?

  高校を卒業後、鹿児島の住宅会社に勤務し、それまで大学進学や法律を学ぼうなどとは、毛頭考えていませんでしたが、入学の前年に受験した宅建試験がきっかけになったと思います。というのも、試験では、勉強したはずの民法(権利関係)の問題の半分以上は、消去法を駆使しても正解肢の判断までたどり着くことができず、最終的に鉛筆を転がしてマークを決定した問題もありました。案の定、民法は4点しか採れておらず、民法のような条文の解釈、判例の蓄積が多い科目は、小手先のテクニックではどうにもならないと実感しました。ところが、試験結果は他の科目で挽回できていたこともあって運よく合格することができました。しかし、合格証を受け取っても、なにかモヤモヤした感じがあり、また、他の法律資格に挑戦するためにも、民法を「どげんかせんといかん」という思いが強くなっていました。

最短卒業を目指す方に通教での学びのポイントを教えてください。

  1. 通教の仕組みを早めに理解すること
  2. 学習計画を作ること
  3. スクーリングを積極的に利用すること
  4. スクーリングまでに必要分のレポートを合格させておくこと
  5. モチベーションを維持できる環境を作っておくこと
  6. です。それぞれを敷衍しておきますと、まず、1・2については、特に1年次・2年次編入学の方は、最初の履修届を提出する前に、『別冊白門』で通教の仕組みを理解しておき、スクーリングスケジュールに沿って一般教養科目を中心に履修することをお勧めします。なぜなら、1年次入学・2年次編入学の方が修得しなければならない一般教養科目はスクーリング開講数が少ないことから、下級年次から計画的に履修および単位修得しておく必要があります。しかも、法律科目は上級年次になってからしか履修できない科目もあるため、下級年次にできるだけ教養科目の単位を修得しておいた方が効率的です。
      次に、3についてですが、私は、通教の全てのスクーリング形態と科目試験を利用して単位を修得しましたが、一般教養科目も法律科目も科目試験の難易度は高かったです。さらに、スクーリングも、夏期スク、短期スク・通学スク、オンデマンドという順で難しかったように個人的に感じました。そのため、早期卒業を目指される方は、スクーリングを積極的に利用し、科目試験は補充的に利用することをお勧めします。
      最後に、4・5についてですが、兎にも角にもスクーリング受講までに、必要分のレポートを合格させておくのがベターです。これをしておくことにより、講義の予習にもなり、最終試験の対策にもなり、試験終了後のレポートの合否を巡る煩わしさもなくなり、結果的に単位修得に繋がります。そして、単位修得やレポート合格は、通教でのモチベーション維持の不可欠の要素であるといえます。

「導入教育」を受講した感想をお聞かせください。

  「導入教育」を通して、レポートの作法や資料収集の方法を学びましたが、その後のレポート学習、卒論執筆において大いに役立ちました。また、受講後の簡単なレポート課題を提出すれば、高い確率で単位が付与されることから、初めての単位修得という点で自信につながるかと思います。また、試験を除く、1.履修→2.レポート提出→3.スクーリング受講→4.単位修得という一連のプロセスを経験できるので、通教の仕組みを理解することもできます。
 さらに、今思えば、通常のスクーリングに比べ、積極的に友人を作ろうとされている学生が多く、ここで同期入学の仲間と出会うことができました。その仲間からたくさんの有益な情報を得ることができ、切磋琢磨することによりモチベーションを維持することができました。以上のようなことから、「導入教育」は、文字通りの意味で、通教での学習へ上手く「導入」してくれたと感じています。

「レポート学習」で苦労したことを教えてください。

sample    くじけそうになったことは、何べんも何べんもありますが、入学後、一番はじめに着手した「法学」のレポートは、あまりに難解すぎて、一通目を作成する前から既にくじけている状態でした。それでも、「とにかく一通出してみる」という先輩の助言を思い出し、不完全だと認識しつつレポートを提出しました。結果は、当然不合格で、その後も不合格が続き、4回目にしてやっと合格になりましたが、その間も何度も心が折れていました。ただ今思えば、毎回、指導欄を赤ペンで真っ赤に染めた、熱心な担当インストラクターによる飴と鞭の添削により、倒れる度に立ち上がることができました。
   この厳しい添削により、不合格に対する免疫がついたため、この後のレポート作成での一度や二度の不合格で心が折れることがありませんでしたが、レポート作成のコツがわかったとしても、働きながら日々勉強を継続することは大変で、三日坊主になりがちで、しばしば心が折れていました。しかし、たとえ三日坊主であっても、それを何度も繰り返せば、やがて1年、3年のキャリアになり、必ず自分が卒業する順番が来るという気持ちで、レポートを一週間に一通ずつ作成するようにしました。その甲斐あり、毎年10月頃には、一年間に必要なレポートは全て終わっていたと記憶しています。

レポート作成の繰り返しで得たものは何でしょうか?

sample   レポート作成を通して、はじめは難解に感じていた教科書、参考文献、百選等の読み込みが楽になったことに加え、論述形式での答案を書くことも楽になりました。これらレポート作成で得た力は、日々の生活はもちろんですが、特に、卒業論文執筆において活かされ、高い評価を得たこと(優秀卒論)は自信となりました。
   なお、法律科目のレポート作成や論述試験で事例問題が出題された場合、出題者が意図する論点を抽出した上で問題提起、学説・判例紹介、規範定立、あてはめ、結論までの論理展開が重要となりますので、法律論文を書くのが苦手あるいは知らないという方は、初めのうちは補助的教材として司法試験論文対策用の演習書(問題集)等の利用や、論理学を履修し、上手な接続詞の使い方や、問題提起から結論の書き方まで(または、規範定立から結論までの法的三段論法)を意識して学習することをお勧めします。

通学スクーリングを受講した感想をお聞かせください。

  講義の質は、他のスクーリングと比べ変わらなかったですが、講義数が多く開講期間も長いため、じっくり学びたい科目には最適だと思いました。ただし、科目によっては、集中的に講義を受けた方が理解を深める科目もあるため、事前に配付されるシラバスを見て授業のスピードや内容をチェックしておくことが必要だと思いました。

本学の教員や担当職員の印象はいかがですか?

  法律科目だけでなく一般教養科目の講義も質の高いものでした。とりわけ、印象に残っているのは日本史の松崎先生です。講義は臨場感があり、1限目から熱の入った先生の語りに引き込まれ、時おり自分がその場にいるかのような感覚に陥りました。また、内容は、「温故知新」をテーマに古代から近代までの出来事や先人の知恵を学び、それを現代にどのように活かすべきかというものでしたが、日々のニュースをみる際に新しい視点から考えるきっかけを与えてくれるものとなりました。

将来の目標や夢を教えてください。

  入学時は、大学で法律の基礎や体系を学んでから、社会保険労務士や不動産鑑定士などの資格に挑戦できたらと考えていましたが、今は、法科大学院に進学し、司法試験に挑戦したいと考えています。その動機として、これまでお世話になった故郷の奄美大島の人々、家族、友人に弁護士という職業で恩返しをしたいと思ったからです。というのも、奄美大島は、「司法過疎地」と呼ばれるほど弁護士が不足している一方で、相続・離婚・債務整理・不動産を巡る紛争等の民事事件が増加し、刑事事件に関しては法的サービスが十分に行えていないということを現地の実務家のホームページ・ブログ等を通して知ったからです。また、私の家族は、母と兄弟9人の計10人で構成されており、大家族ゆえに、これから多くの法的問題が生じるであろうと思われます。そこで、問題が生じた場合に私自身が対処し、あるいは未然に法的問題が発生するのを防止することのできる存在になりたいと思ったからです。
  法科大学院へは、予備試験に挑戦しつつ十分な力が備わった頃に進学しようと考えていますので、司法試験という舞台に立てるまで、まだまだ時間がかかると思いますが、最後までやり抜きたいです。

これから「中央大学 法学部 通信教育課程」に入学を考えている人へのメッセージをお願いします

  法は、知っている者だけを守り、知らない者には牙を剥くことがある。というような言葉を聞いたことがありますが、中央大学で法を学び、まさにその通りだと感じました。あらゆる立法が次々に行われ、複雑多様化した現代社会においては、特に法を知る必要性が増してきているといえます。ここでは、法を知ることができるだけでなく、支払った対価以上ものを得ることができました。その存在を知った貴方にも、たくさんのチャンスが既に訪れているのではないでしょうか。

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