卒業生の声二宮 明美さん

お世話になった社会にどれだけのことを還元できるのかを考えて行動していきたい。

二宮 明美さん
  • 入学:2014年4月(3年次編入学)
    卒業:2016年3月
    就学時:40歳代
    居住エリア:東京都在住

2016年4月国立大学法科大学院進学。

ロースクール合格おめでとうございます。ロースクール受験の面接で、中大通教で学んでいることについて好印象で受けとめられたとお聞きしました。

 未修コースの面接だったからでしょうか、通信教育で法律を学んでいることを非常に好意的に受けとられていた感触がありました。大学院側は厳しいリーガル・トレーニングに耐えうる人材を探しているはずですが、通信教育で学ぶ学生は、個別の状況こそ違えど何らかの困難とともに学習を進めている人が多く、すなわち院に入ってからも困難な状況につぶされない人である可能性が高いと考えていただいたのか、また思いつきでロースクールを目指しているわけではなく、一定の労力と時間を法律の勉強に既に費やしている実績を評価していただいたのか...。明言されたわけではないので、あくまで会話の端々から受けた印象にすぎませんが、私の場合は、求められた人材像に通教生像がマッチしたように感じられました。複数の大学院で面接を受けましたが、どの面接官の方も中大通教で学んでいることについてよい反応をしてくださいました。
 また、夏に開催されたあるロースクールの説明会(交流会)で、中大通教卒の優秀な学生が在籍していることを先生のお一人がお話ししてくださり、ここでも(努力家の先輩のおかげで)高評価を持たれている印象を受けました。

ロースクール進学を決めた理由を教えてください。

 本学に編入学した理由とも重なりますが、法律に関係したいくつかの問題が身近で起こったことが発端でした。当事者に付き添って、弁護士事務所や裁判所へ行った折などに、法曹関係者と当事者のコミュニケーションがうまくとれない場面を目の当たりにしたこと、また、社会的弱者ほど法的サービスへのアクセスが難しいことなどを感じました(この問題は、法曹界の皆さんの改革努力のおかげで、かなり改善してきているとは思うのですが)。自分でも法律書をひもといて読んだりしていたのですが、もう少し体系的に学びたいと本学へ入学しました。
 オンデマンドスクーリングをはじめとしたスクーリングでの先生方の魅力的な授業、レポート添削を介した熱心なインストラクターの先生方とのやりとりのおかげで、初心者の私も法律の面白さに触れることができ、さらに学んでみたいと考えるようになりました。できれば実践で使えるレベルにもっていき、先に述べたようなコミュニケーション・ギャップを埋める仕事もしてみたいとの想いから、ロースクールの門を叩きました(じっくり学び直したいので、未修コースを選択しました)。

読解力やレポート作成など本学で学んだことで、変化したことや日常に影響したことを教えてください。

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(写真)レポートを数えたら
55通ありました。

 読解力の方ですが、大量の文献の中から必要な情報を探し出すのが早くなったと思います(意識してたくさんの本を読んだので)。レポート作成は、手書きでの提出について当初は不満がありましたが、パソコンの使いすぎで劣化した自分の書き文字を直す機会ととらえ、字をきれいに書く練習の時間と定めました(校正等の便宜のため文書は全てワープロで作り、ペンで清書して提出)。うろ覚えの漢字の書き順などは確認しながら書いたりもして、全般的な国語力が上がりました。これらの力は仕事上役立つのみならず、「法科大学院全国統一適性試験」にも、いわゆるロースクール未修コースの小論文試験にも発揮されたと思っています。

修業年限が最短の2年で卒業されていますが、学習の進め方のポイントを教えてください。

sample 卒業に必要な単位を2年間で履修し終えるには綿密な計画が不可欠であると考えました(大まかな計画は1年ごとに立てました)。年度の最初にスクーリングの予定表を精査して受講するスクーリングを決め、スクーリングを受講しない科目は科目試験受験日を決め、全てを逆算してレポート提出日を決め、それに合わせて文献を読む日程を決め、スケジュール帳に全て書き込んで勉強しました。こう書くとずいぶんきっちりしているようですが、予定はどんどんずれていき、適宜修正を加えることに。最後のほうはレポートを書く時間が足りなくなってきて、書く分量を少しでも減らそうと、オンデマンドスクーリングを同時期に3科目分受講しました。純粋とは言えない動機で視聴した講義でしたが、内容は素晴らしく、受講してよかったと思いました。

通教での2年間で一番大変だったこと、つらかったことを教えてください。

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(写真)必須アイテム。耳栓と、指輪型ページめくり(高速で六法がめくれます!)

 やはり最初と最後でしょうか。法律の勉強は初めてだったので、右も左もわからず悩んでしまいました。「導入教育」を履修し、いただいた「リベルス」各冊子を熟読し、古書店で論文答案の書き方指南本を買ってきてこれも熟読したりして何とか走り出しましたが、1年目に修得した単位は17単位にとどまりました(ちなみに2年目は70単位以上修得)。
 最後は卒論です。テーマ選びに迷っているうちに卒論添削の申し込みを逃してしまい、仕方なく自力でスタート。またもや「リベルス」を熟読し、優秀卒論の閲覧日には足を運んで拝読し、卒論の目標地点を理解するように努めました。しかし力不足を感じて「演習」を追加履修。そこで先生や参加者の皆さんに草稿を叩いていただいたおかげで、ようやく提出にこぎつけました。卒論提出時期は他の用事と重なって忙しかったこともあり、「すでに大卒資格はあるんだし、卒論なんか出さなくてもいいじゃない」という内なる悪魔の声と闘うのがきつかったです。

 

それぞれおかれている環境は異なりますが、モチベーションなど精神的な面において、ロースクール受験や法曹を目指している在学生の方にアドバイスをお願いします。

 多少がっかりするようなことがあってもにへこまないようにするためには、中・長期的な目標を定め、それを常に確認しながら進んでいくのがいいかと思います。マラソンをしていたことがあるのですが、長距離走は少し先を見て走る方が疲れないと聞きました。それに似ているかも知れません。
 あと一言。「挫折禁止!」(笑)

今後の目標や夢をお聞かせください。

 あまり裕福でない家庭に育ちました。高校卒業時に地元の国立大を受験し、不合格。やはり地元の公立短大を卒業して約10年働きました。その後4年制大学に編入、卒業。仕事や子育てで忙しく、また約10年後、本学に編入学し、卒業。この間、生きてきた社会にいろいろお世話になったと感じています。このあとは、社会にどれだけのことを還元できるかを考えて行動していきたいと考えています。そのために法曹資格は役に立つであろうと判断しロースクールへの進学を決めました。ということで中期目標は司法試験合格です。志を同じくする皆さん、一緒にがんばりましょう。

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