卒業生の声西村 和浩 さん

2015年司法試験合格
「通教で学んだことは辛いとき自信を与えてくれました」

西村  和浩  さん
  • 入学:2010年4月(1年次入学)
    卒業:2014年3月
    就学時:20歳代
    居住エリア:東京都在住
    (2016年10月掲載)
    2014年一橋大学法科大学院修了。2015年司法試験合格。

司法試験合格おめでとうございます。本学卒業から時間が経過しているにもかかわらずご連絡をいただいて嬉しかったです。現在のお気持ちをお聞かせください。

ほっとしたという感覚が大きいです。

本学を卒業されてから司法試験合格までどのように過ごされていたのか教えてください。

卒業後は、イベント会社で働きながら勉強をしていました。

予備試験ではなく、ロースクール進学を選んだのはなぜですか?

周囲に同じ目標に向かって勉強をしている仲間がいる環境に身を置いた方が、自分の意識をより勉強に向けられると考えたからです。

ロースクール通学中はどんな生活でしたか? 一日のスケジュールなど教えてください。

 大まかには、朝9時前~午後まで授業、その後、ロースクールの自習室で21時頃まで自習していました。定期試験期間中などは、夜は23時頃まで勉強することが多かったです。
 土日の授業がない日は、ロースクールの同期と自主ゼミを開催していました。

仲間とのゼミの内容を教えてください。

 毎回のテーマは、潰したいテキスト等があるときに自主ゼミを組んでいたので、そのテキストのテーマを何回かに分けた上で、その回の該当テーマを潰すというように決めていたことが多かったです。人数は5~6人のものと、2~3人のものが多かったです。思い出に残っていることは、険悪になる位まで真剣に議論したことや(勿論、それで関係が本当に険悪になったわけではありません)、ゼミ後に食事に行って雑談をしたことなどです。

将来の不安などに押しつぶされそうになったことはありましたか?モチベーションを長期間維持できたポイントを教えてください。

 勉強中に将来の不安に押しつぶされそうになったことはなかったのですが、試験直前には、今年合格できなかったらどうなるのかな......と考えることはありました。
 周囲の弁護士・社労士さんの話を聞いて法律家としての仕事をしたいという刺激を頂けたことが、モチベーションを維持できたポイントだと思います。また司法試験合格前に社労士試験に合格していたため、合格祝賀会で知り合った社労士さん達ともお話しさせていただく機会がよくありました。

新聞配達をしながら本学で学んでいたそうですが、本学在籍中に苦労されたこと、充実していたことなど通教での思い出をお聞かせください。

sample 苦労したことは、夏期スクーリング中の体調管理です。スクーリング期間が新聞販売店の集金業務と重なっていたため、朝2時半に起きて新聞配達後、スクーリングに行き、帰ってきてから集金業務(店内の集金の清算)を終えて帰宅すると23時過ぎていました。その後に授業の復習等をすると0時過ぎるため、3週間のスクーリング期間中は疲労がたまり、体調管理(と、電車内で眠って乗り過ごさないよう)に注意していました。
 充実していたことは、卒業時にやり遂げた感があったことや、仕事をしている方々といろいろとお話しさせていただけた点です。やり遂げた感は、新聞配達と両立しながら4年で卒業できたことです。新聞販売店での業務をしながらの学習は大変なこともありましたが、仕事をしている方々とお話しさせていただくことで刺激をもらえ頑張ることができたので、充実した学生生活につながったと思います。

卒業後、通教での「これが役立った」と感じたことはありますか?

 スクーリング中に、年配の方など色々な方とお話しさせていただけた経験は、社会勉強という点でその後の生活に役立っていると思います。
 また、通教で学ぶことで培った根性や自信のようなものは、様々な場面で役立ったと思います。辛いときや大変なときでも、「全く法律のイロハも知らないところからレポートを何通も書き単位を取って通教を卒業できたのだから大丈夫」という自信のようなものが自分を支えてくれました。

どのような法曹を目指していますか?

 現時点では、敷居の低い身近な弁護士になれればと思っています。

法曹を目指している在学生の方に「司法試験合格に必要なこと」を挙げるとすれば何でしょうか。

sample 目標との関係で自分に足りない弱点をきちんと認めて向き合い、修正していくことだと思います。