在学生の声宇都宮 里紗 さん

レポート学習の効果は絶大です。インストラクターの採点は厳しいですが、指導をきちんと受け止めて学び直すと理解が深まります。文章を書く力は格段に上がります。

宇都宮  里紗  さん
  • 入学:2016年10月(3年次編入学)
    就学時:20歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業:会社員
    (2019年10月掲載)

中大通教で法律を学びたいと思われた動機をおしえてください。

 不動産系の会社で法務業務に携わっているのですが、宅地建物取引士の知識では契約書の条文変更や覚書の作成や法的トラブルの対応には限界があり、法的思考力を身に付けるため、きちんと法律を学びたいと思いました。社会人である以上どうしても時間的制約があることから、通信教育を選びました。中央大学の法学部は教育の質が高いと聞いていたので、しっかり身に付きそうだと感じたためと、オンデマンドスクーリングが充実している(現場で授業を受けなくても良い)ためです。業務上、どうしても残業しなければならないことがあるため、自分の好きな時間に自宅で学習できることが最大のメリットだと感じました。

仕事と学習を両立するうえで、守られているルールやコツはありますか?

 守っているルールは、オンデマンド開講期1期に最低1科目受講することと、頑張りすぎないことです。仕事で頭が疲れている時期はいくら勉強しても身に付かないので、自分のペースで学習を進めるようにしています。

疑問点がでたとき、学習に行き詰ったときの解消方法を教えてください。

 疑問点が出た時は、基本的には判例や参考図書を読んで解決しています。今のところそれで問題なく進めていますが、どうにもならなくなったときは通教で質問票を受け付けているので、それを利用しようと思っています。行き詰まった時は、オンデマンドスクーリングと並行して、初心者用の本を読んで大まかなイメージを掴むようにしています。そうすることで、苦手意識がだいぶ薄れます。

レポート学習の感想を教えてください。

 私は文学部を卒業しているのですが、その時のレポート・卒業論文の書き方と法律論文の書き方があまりに違うため、最初はかなり手こずりました。中大通教では「導入教育」という科目があり、そこで法律論文の書き方を指導してくれるため、法律レポートの「形」は理解できました。しかし、実際に提出したレポートは何度か不合格になりました。正直なところ、文学部時代にレポートや試験で落ちたことがなかったので、最初はかなりショックでした。しかし、インストラクターの添削はとても丁寧で、的確なアドバイスをくださるので、不合格であることにショックを受けながらも「リーズナブルな学費なのにここまでしてくれるの?」と感謝しています。インストラクターの採点は厳しいですが、指導をきちんと受け止めて学び直すと理解が深まりますし、文章を書く力は格段に上がるので、レポート学習の効果は絶大だと感じています。

これまでのスクーリングの中で、最も印象的だったことを教えてください。

 「商法(総論・総則)」のスクーリングの時に、先生が「暗記しなくてよい。背景を理解していけば、自ずと答えが導き出せるようになる」とおっしゃったことが最も印象に残っています。受験勉強・資格試験での勉強は基本的に暗記が多かったのですが、法律は「立法趣旨」や「民法ではなく特別法で規定されている意味」を突き詰めて考えていくことで、先生がおっしゃる通りどんどん理解が深まり、暗記する必要がなかったので、良い意味で衝撃を受けました。

入学前と比べ、ご自身に変化はありましたか?

 短期スクーリング・オンデマンドスクーリングで法律知識・法的思考力が身に付くのはもちろん、レポート学習のおかげで論理的思考力や文章を書く力が身に付きました。会社での契約書条文変更対応や覚書作成のレベルは飛躍的にアップしたと感じています。

「働きながら学習を続けられるか...」不安を感じている志願者の方に向けてアドバイスをお願いします。

 社会人である以上、時間に制約があるのは当たり前です。短期間で卒業しようと焦ると、余計苦しくなります。無理のないペースで、楽しみながら学習を進めていくことが1番良いと思います。社会人だからこそ学生時代と比べて有利なこともあります。受講科目によっては、法律が業務に直結することにより、身近に感じられることもあるため、興味をもって学習に取り組めます。

中大通教で、得られるものは何でしょうか?

 中大通教で法律を学ぶことは、ある意味、この世界の歴史や人間の営みを知ることであり、そして現代社会の仕組みを知ることなのだと思い知らされました。ですので、中大通教で得られることは、まさに現代を生きるうえで必要な知識と、先に述べた法的思考力、論理的思考力、文章を書く力だと思います。

今後、通教での学びをどのように活かしていきたいですか?

 まずは会社員として、法務のプロフェッショナルになりたいと思っています。一人の人間としては、法律学習を通じてこの社会の仕組みをもっと知って、さまざまな知見を広げて行きたいと思います。