在学生の声高村 健一さん

税務だけでなく他の関連法令に明るい税理士を目指しクライアントへのサービス向上を図りたい。

高村 健一さん
  • 入学:2011年10月(3年次編入学)
    就学時:30歳代
    居住エリア:東京都在住
    職業:税理士

税理士としてどのようなお仕事をされているのか教えてください。

 主な業務としては会社(法人)と個人事業者の税務顧問業務、申告書作成、提出代理などです。最近は、税制改正をうけて相続税の相談や、事業承継といった相談も増えています。資産管理についてもよく相談を受けたりします。

税理士の方が、なぜ大学で学ぶ必要を感じたのか教えてください。

 税理士の試験の勉強は専門学校で学びましたが、それらは基本的に税法を中心とした学習になります。一部関連する会社法や民法に触れる機会もありますが、しっかりと体系的に法律を学びたかったのと、顧問の弁護士を入れている中小企業はあまりありませんが、税理士は顧問として入っていることがほとんどでまずは、我々のところに相談が来ます。その際に、すべて専門外なのでわからないというのではなく、一応の回答を導き出し、各専門家(弁護士等)に相談したらどうかと助言しています。税理士だから税法だけ知っていればいいというところから脱したかったというのが本音です。

大学での学びと実務とのギャップを感じることはありますか?

 もちろんあります。科目によっては非常に抽象的なことを学ばなければならないということです。実務はある程度、結論を導き出さなければなりません。税額を計算する際に色濃く出ますが、科目の学習では、どうしてこのような考え方をするのだろうなど、どちらかというと哲学に近いなと思いました。

税理士としての資格試験の勉強と大学での勉強の大きな違いは何ですか?

 資格の試験はあくまで基準点をクリアーする、ないしは他の受験生より得点をとるといったことが合格につながりますので、税理士試験でいうなら項目が理解できたらひたすら練習を繰り返します。例えば、数多くの計算問題をこなすとか、税法の条文に触れるといったことです。一方大学の勉強は点数をとるとか正確な計算をするといったことではなく、考え方を学んだり、時には学説の対立だったり、自分なりの意見だったりと...、それはもう全く違いますよね。資格試験で自分の意見を書いたところで合格できません。

レポートを書くことに慣れるためにどんな工夫をされましたか?

 実際のところレポートについては今でも苦労しています。ここは多少資格の試験に似ているところもありますが、出題者がどのような意図をもって課題を作ったか理解し、関連図書を参考にしながら、そして、不合格になったレポートの指摘事項も参考にし、地道にレポートを作成しています。

スクーリングを受講した感想をお聞かせください。

 刑法という科目は非常に心に残っております。スクーリングでは只木先生、曲田先生の授業に出席しました。両先生とも情熱的で分かりやすい授業でした。刑法はわりと身近に起こる事柄を学習することから、勉強していてもその状況が頭の中でイメージしやすくスムーズに学習できたのを覚えております。

お仕事との両立で何か工夫されていることがありましたら教えてください。

 自分で仕事をしていますので比較的時間の融通は利きますが、日々の仕事は忙しく、なかなか思った通りにはいきません。また、家庭ではまだ小さい子どももいますので休日は子供の面倒を見たりとこれまた時間がないのが現状です。そんな中で、私の場合はスクーリングをうまく活用しています。一年分のスクーリングの予定が出るとその中で履修する科目を決定してしまい、予定を組んでしまいます。地方のスクーリングも積極的に参加しています。自宅でだらだらと学習するよりも短時間で密度の濃い勉強もできるので、地方開催の短期スクーリングはお勧めです。いずれにしても、この日は勉強するという日を確保して確実にこなすことをコツコツとやっていくということが一番だと思います。

今後の目標を教えてください。

 せっかく法律を学びましたので、税務だけでなく他の関連法令に明るい税理士を目指しクライアントへのサービス向上を図りたいと思います。
 また、機会があれば大学院への進学にもチャレンジしてみたいと思っております。

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